マスカラ市場
【305億円】
化粧の際、どこに重点を置くかは時代と共に変遷している。1960年代は目の時代。英国のモデル、ツイッギーや歌手山本リンダなど、長くてフサフサしたまつげが日本女性のあこがれの的だった。つけまつげはこの時期も流行していた。1980年代のバブル期は、しっかりしたまゆ毛や口紅をたっぷり付けた口元がもてはやされた。俳優の浅野温子や浅野ゆう子がその手本となった。
1990年代に入ると、細いまゆ毛と大きな目が主流に。歌手の安室奈美恵や浜崎あゆみが台頭した影響が大きいという。まゆが細くなると同時に目を強調するメークが流行。つけまつげも復権し、まつげを長く、フサフサとさせ、目を大きく見せる“眼力”メークが始まったのもこのころだ。そして2000年代。まつげメークは隆盛を極め、手間を省くためにまつげパーマやエクステを利用する人も広がった。
調査会社の富士経済(東京・中央)によると、マスカラ市場の販売額は1998年の158億円から右肩上がり。まつげのボリュームや長さを強調するほか、水にぬれても落ちない、水では落ちずに湯で落ちるタイプなど機能性を兼ね備えた新製品が続々登場した。無色透明でまつげのトリートメント効果のあるマスカラ下地も投入され、2007年は305億円と2倍近くに膨らんだ。
>>日本経済新聞 2009年3月30日付 夕刊
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