カラオケボックス市場
【4270億円】
カラオケボックス市場が縮小している。全国カラオケ事業者協会(東京・品川)がまとめた「カラオケ白書2008」によると、2007年度の市場規模は4270億円。10年前と比べて35%下回る。ルーム数も5年連続で減少しており、2007年度の129,400室は10年前の8割の水準にとどまる。
カラオケボックス業界は1990年代後半に転換点を迎えた。それまでは市場が拡大する順調な時期だった。バブル経済の崩壊でビル賃料が低下し、出店余地が増えたからだ。技術革新も追い風となった。新曲や流行曲をすぐに取り込める通信カラオケの普及が、若者の支持を得た。採点など新たな機能も加わり、カラオケの楽しみの幅が広がったことも大きい。
それが縮小に転じたのは出店競争が激しくなり、カラオケ料金の値下げが相次いだためだ。若者の関心が携帯電話やゲーム機などに移ったことや、そもそも少子化の影響で10〜20代の人口が減ったことも響いている。
先行きを占ううえで、明るい兆しもある。社会経済生産性本部の「レジャー白書2008」によると2007年のカラオケ人口は4年ぶりに増加に転じた。
最近では「ルーム内で友人らと食事を楽しんだり、ビジネスマンが商談に使ったりするなど用途が広がっている」(カラオケ大手のヴァリック)。歌をただ歌う施設から“交流を深める場”に脱皮することで、新たな成長段階を迎えることができるかもしれない。
>>日本経済新聞 2008年11月19日付 夕刊
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