タクシーの市場規模/2010年度
【1兆7279億円】
全国に約6900社あるタクシー会社の車両数が急減している。日本経済新聞の調べでは過去2年強で約1割減り、33年ぶりに20万台を割り込んだ。減車を促す特別措置法の2009年10月施行がきっかけ。1台当たりの収入増、事故減少などの効果も出ているが、市場はピーク時の6割まで縮小しており、再編が加速する可能性もある。
各地の運輸局などから聞き取り、タクシー会社の一般車両数(福祉車両は除く)を集計した。10月末の台数は約19万7400台。ピークの2008年3月末の約22万2500台から11%減った。全国個人タクシー協会の調査では個人タクシーも減少。個人(約4万1200台)を加えた総台数は約23万8600台と、1975年以来の低水準となった。
タクシー会社の車両数は2002年2月の新規参入の規制緩和で大幅に増えた。供給過剰による値下げ競争がタクシー会社の経営を圧迫し、サービス水準の低下や事故の増加を招いた。
このため供給過剰の約140地域で自主的な減車を促す特別措置法が2009年10月に施行。需給調整により2011年3月末の1台当たりの1日売上高は2万6266円と前年比1%増え、低落に歯止めがかかった。
ただ、タクシーの市場規模は1991年度の2兆7570億円をピークに減少が続き、2010年度は1兆7279億円まで縮小している。
>>日本経済新聞 2011年12月11日付 朝刊
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