協調融資の新規実行額
【28兆7000億円】
複数の金融機関が同じ条件で貸し出す協調融資が、国内で拡大している。金融危機の余波で社債の発行条件が厳しくなった企業による調達が増加したためだ。2008年の協調融資の新規実効額は、合計で約28兆7000億円と前年比17%増え、過去最高になった。信用収縮の続く欧米では融資額が大幅に減少。世界の金融機関の協調融資組成額をランキングすると、邦銀の地位が相対的に上がった。ただ株安などで邦銀の財務力は低下しており、案件を選別する傾向が強まっている。
米調査会社のトムソン・ロイターによると、2008年の世界主要市場の協調融資は、日本が拡大した一方、北米(1兆1000億ドル)や欧州(8200億ドル)は半減。世界全体では2兆6000億ドルで、前年比44%減少した。JPモルガンやシティグループなど米大手金融機関の組成額は大幅に減った。
邦銀は昨年(2008年)秋ごろまで海外の融資案件も積極的に手掛け、世界の協調融資ランキングで軒並み順位を上げた。外国為替市場で円高が進んだ結果、ドルベースでみると国内融資額が前年比36%増えた計算になり、ランキングを押し上げた。
>>日本経済新聞 2009年1月15日付 朝刊
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